ノボ:喫茶店に行こう!大作戦Part1









ちまたでは「カフェ」が大繁殖!おしゃれなインテリア、心地よい音楽、メニューは横文字・・・。
昔は映画や雑誌で見かける、パリのカフェにあこがれたこともあったけど、
それが今やとっても身近な存在になってるわけです。
でもちょっと待って。
私が「パリのカフェ」にあこがれるもっと前のまだお子ちゃまだった頃、夕食の後に両親がサイフォンで入れる茶色の液体に心がときめいたことがあった・・・。
「これはオトナののみものだから・・・」と言われ、おねだりのあげく、ようやくお砂糖と牛乳をたっぷり入れたコーヒーをのんだ・・・。
それがが私の「初コーヒー」だったのです。
そんなときめきのノスタルジーは「カフェ」には見あたらない。
ある日、お仕事の途中で偶然はいったコーヒーショップ。
あきらかに今時のカフェではないらしいことは想像がつくドア。
ちょっとドキドキしながらお店に入ると、なんだこの空気は?あれ、なんだかなつかしい。
そう、私の「初コーヒー」体験がよみがえったその場所は・・・・??
というわけで、吉web編集員が「勘」をたよりに吉祥寺界隈の喫茶店をご紹介します。
それでは、喫茶店に行こう!大作戦パート1はこちらのお店!(iko)



「新しい」を意味するラテン語novusに由来している、ノボという名の 洒落たフレンチアンティーク喫茶に足を向けてみました。
グリーンパーク商店街(ノボ開店当時は第二のサンロードという触れ込みだった) の一角にあるノボ。
扉の側にあるガラスのショーケースには思わず足を止めてしまうような 面白いアンティーク雑貨が並んでいます。 夫婦で始めて今年でちょうど30年だそう。
8坪ほどの店内は落ち着いた照明で、どこか地下の隠れ家のような秘密めいた雰囲気を醸しだしています。
7席のカウンターと、喫茶店には珍しいカウンター対面式の小さなテーブルが3つ。
大勢でワイワイお茶を飲むという感じではないけれど、「ひとが最も楽な姿勢をとれる」 こだわりの背もたれにもたれ、ゆったり時を過ごすのには最適です。
ふと壁を見上げると、辛うじてガットがかかっている古いテニスラケットが。
そう、フランス在住の親戚から送ってもらっているというフレンチアンティークが 壁一面に並んでいるのです。古い欧米映画の怖いオバサン寮長が持っていそうな鍵かけや、上流階級のご婦人が使っていたようなパウダー入れは、見ているとついいろんな想像をしてしまって 時間が経つのを忘れそうです。
しかしこれらのアンティーク、実はただの装飾ではなく、ちゃんと値札がついていて お気に入りは自分の家でも楽しめるようになっているのです。
表のショーケースのアンティークももちろんそうで、お店の備品かな?と思うものに ピロリンと値札がついていたりするので、気になるものがある時はぜひマスターか奥様にお声がけを。
サイフォンコーヒーの「コポコポ」を聞きながら、ゆっくりフランスに思いを馳せるのもたまにはいいのでは。

●ノボネーミングストーリー●
実はご主人の名前はのぼるさん。 奥様は「ボル」と呼んでいたんですが、ご主人のお母様が「ノボちゃん」と呼んでいたことを思い出し、店名にと思っていたら、偶然「ノボ」はラテン語で良い意味を表すことを知り、命名したんだそうです。
ラテン語と同じ音を持つ日本語って珍しいと思いますが、それがご主人の名前(あだ名)だったなんて、まさに「奇遇」ですね。
(モリモトノ)


「ノボ」DATA
address: 東京都武蔵野市緑町グリーンパークビル1F
phone: 0422-54-3664
close: 水曜日
access: グリーンパーク商店街の五日市街道側
武蔵野営業所バス亭から徒歩1分
menu: ブレンドコーヒー350円/ジャンボコーヒー500円
ストレートコーヒー(各種)400円
その他、ソフトドリンクは350円〜
「パイロゲンジュース」なる謎のジュースもあり。
アルコールはビール600円/ウイスキー450円〜/コーヒー酒400円など
おつまみは400円〜

喫茶店に行こう!大作戦パート2「ロゼ」はこちらから!
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