裏 窓




ウラのラブホテルが大変なことになっちまったっ!!
大改装がはじまったのだ。
最近毎日機関銃のような工事の音がけたたましく響き、
お天気のいい日も窓を開けるのをためらってしまう。
うーん、もう、どーなっちゃってんのよ、と窓を覗くと、おやおやすごいすごい!
屋上は瓦礫の山と化し、ヘルメットにマスク姿の肉体派の仕事人たちが
せっせと働いているではないか。
そして、それまでのシルバーのカッコイイ外壁は取り去られ、そこに現れたのは、
たぶんその昔のホテルの姿・・・・。
煉瓦みたいなタイルの茶色い壁とアーチ型の窓、
そして何やらお花模様のレリーフらしきモノも見えてきたのだ。
おひょー!なんかメルヘンチック!きっとこれが最初の姿だったんだな・・・。
時代とともに、それはメタリックな外装に姿を変え、
きっとお部屋もカッチョイー系にコーディネートされ、
おしゃれーな雰囲気をかもしだしていたんだろうね。
今度はいったいどんな姿を見せてくれるのだろう?

メルヘン→メタリックな都会系→?

ぐっと進化して、サイバーな感じもいけるかも。
でも、ナチュラルな木の香りがするウッディな感じもいいなー。
それとも、おうち系の和みタイプかなー?

・・・・。

あ、騒音が止んだ。
そっか、お昼の時間だ!今日も無事、半日が過ぎました・・・。
利用もしたことがない、赤の他人のラブホテルだが、
なんだかお隣さんのおうちが改装されているみたいで、
ワクワクしながら騒音に耐える春の日々であった・・・・。
(iko wrote 2004 March)

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